その11『パレード』吉田修一

   

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都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。発売直後から各紙誌の絶賛を浴びた、第15回山本周五郎賞受賞作。
(Amazon『パレード』(幻冬舎文庫)より引用)

吉田修一の作品は、映画化されたものが多いです。
『横道世之介』や『怒り』は知っている人も多いのではないでしょうか?
(怒りを劇場に観に行こう!と思っていたら、見逃してしまってとても後悔…)
ちなみに、今回紹介する『パレード』も2010年に映画化されています。

1人1人の章に分かれていて、異なる視点で話は進んでいきます。
それぞれ特徴ある人間模様が繰り広げられ、
5人の共同生活は穏やかに結末を迎えるかと思いきや、
最後にとんでもない事実が…。

強く後味が残る感じのエンドで、
読み終わった時、必ず読み直したくなる作品です。
私は自分の人間関係を思い返してみたり、
それぞれの登場人物の心情が「あ、これつながってるな」と思いながら読み直しました。
あと、「人間の心理がどこかリアルで気持ち悪いな」と思いました。(褒め言葉)

興味のある人は映画も併せて観てみてください(^o^)丿

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